歯医者のつぶやき
2015/12/13
良い歯医者探し
私事ですが先日、American Academy of Implant Dentistryというインプラントの学界の認定(Associate Fellow)を取ることが出来、クリニックの片隅でその報告をしました。驚いたのは、この報告を見て「これまで認定で無いままで行っていたインプラント治療は大丈夫なの?」と不安に感じた患者さんが続けて二人いらっしゃったことです。
私しては認定医と表示することで患者さんに治療相談の窓口が広がるかと、単純にそれだけを期待したのですが...。予想外の反応に患者さんと我々の認識の差を改めて感じました。
結論から言うと、認定医でなくてもインプラント治療をすることは全く問題ありません。インプラント治療に限らず、すべての歯科治療は歯科医師に許可されています。認定医でなければやってはいけない歯科治療はありません。その治療をするかどうかは歯科医師の裁量によります。
認定医とは、その分野についての学術団体が、ある一定の学習や経験を経た上で、定められた試験をクリアした医師を評価したものです。ですからそれを見ればある程度詳しく勉強した先生なんだと判断出来るわけです。患者さんとしても、世にたくさんいるどの先生が専門性を持っているのか、いないのかは分かりにくいことだと思います。そんな時、認定医の表示は一つのメルクマールになるのではないでしょうか?
ただ、それも盲信し過ぎることはよくありません。あくまでその歯科医師のバックボーンが分かったという程度でいいと思います。認定医でなくても名医はたくさんいます。
世の中には良い歯医者の条件という話題がよく出ます。クリニックが清潔だとか、先生が優しいだとか、スタッフを見ればわかるとか、歯科医師の経歴だとか、いろいろと言われています。しかし、どれも参考にはなっても決定力にはなりません。そもそも、他人にとって良い歯医者が自分にとっても良い歯医者かどうかは分かりません。
私からすると、良い歯医者というものはいません。その人に合っている歯医者がいるだけです。治療がいくら上手でも自分の希望と治療方針が異なっていたり、対応に違和感を感じれば幸せではありません。噛めないと訴えているときに歯のクリーニングを完璧にしてくれても嬉しくないというものです。
また、私自身が患者として受診する場合、とても上手な治療だったとしても、十分な説明が無ければ不安に感じます。一方、患者さんのなかには説明はそこそこでいいので、さっさと治療して早く終わらせて欲しいという人もいます。
人によって価値観はさまざまです。さらに歯医者の価値観もそれぞれ違います。ですから、自分にとっての良い歯医者探し=両者のマッチング、は簡単には語れません。
いちょう通り歯科医院では、初診の患者さんにはたくさんの時間を割きマンツーマンでヒアリングを行っています。患者さんの価値観を知り、我々の価値観も知ってもらうためです。是非、あなたの思いをお聞かせ下さい。























