歯医者のつぶやき
2017/05/14
お料理から思う
皆様こんにちは
目黒、品川、大田エリアの歯科医院、いちょう通り歯科医院の院長をしております、岡本雄吾です。
かつて、一汁三菜を作るお料理教室に参加したことがあります。
説明を聞くと、一品ずつはそれほど難しいものではありません。ところが、一汁三菜のおかずとご飯を、設定した時間に合わせて仕上げるのは決して簡単なものではありませんでした。
温かい料理は温かいうちに、揚げものは揚げたてのカラッとしているうちに頂きたいものです。おかずは出来たのですが、ご飯が炊きあがっていないというのも困ります。
そのためにはそれぞれの料理を仕上げていく手順を考え、順序立てて取り掛からなければなりません。料理によって仕上げまでの時間や工程は違います。もし「取り敢えず...」と言って一品目に取り掛かると決してうまくいかないのです。
この時、コックさんは単に料理をしているだけではないということに気づきました。料理を作るだけではなく、複数の料理を適切なタイミングで提供できるよう頭のなかでたくさんの計算をしているのです。しかも、お客さんは一人だけではありません。専門家には素人にはなかなか知り得ない配慮やスキルがあるのだと感心したことを覚えています。
さて当院では新患の方々には、先ずはカウンセリングをしっかり行います。そして口腔内外のチェックをし、レントゲン撮影、そして写真撮影となります。つまり、歯を見て直ぐに削り始めるようなことはしません。
なぜだと思われますか?
それは、私たちは歯だけを診ているのではないからです。お口全体を診ます。患者さんのお口の中に問題点が一つということはほとんどありません。複数の問題があったり、関係していたりします。また、患者さんによって歯に対する知識や価値観はさまざまです。
ですから料理と一緒で「取り敢えず...」と治療をはじめてしまうと、かえって思うような結果が得られないのです。
まさに「急がば回れ」。患者さんには是非、始めのうちは治療を焦る気持ちを抑え、時間に余裕を持ってご来院下さいますようお願い申し上げます。
なお、ひどい痛みがある場合や前歯がとれてしまったという緊急の場合には、上記の手順で対応する訳ではありませんのでご安心ください。























